一昨年、昨年と東京から岐阜を目指して自転車で走り続けましたが、途中で電車に乗ってしまいました。
今年も完走めざしてやってみることにしました。
今年で止めにしたいということもあり、今回は極力寄り道をせずに最短で、しかも暗いうちにスタートして、走るのが嫌な由比あたりを明るいうちに走る計画にしました。
また今年は天気予報が雨であったことも早く出発した理由の一つです。
なるべくなら夜道は走りたくないものですが、どうせ走るなら多少慣れた自宅に近いところの方が楽だと思ったのです。
夜中1時前に家を出て、平塚あたりでトイレに行きたくなったのでマクドナルドでちょっと早い最初の休憩。
箱根入口に着いたのがまだ夜明け前。コンビニで休憩しながら夜明けを待ちました。
箱根を走るのはこの数年、いつものこの旅のときだけ、年に一回です。
この日は夏に着ている長袖Tシャツの上にアウトドア用の襟付きのシャツを着ていました。
走り始めてまもなくすると暑くなって来て、シャツを脱いで長袖Tシャツ一枚になりました。
また、一昨年のこの旅で膝の痛みが出てしまったことと、今年スイスで膝を痛めたことから、ニーウォーマーをつけていましたが、これはずっとつけたままでいました。
つけていても、さほど不快感が無かったことと、多少でもサポートされていないかと期待してつけっぱなしにしました。
箱根の勾配はたまに行く峠に比べたら緩やかだと思いますが、距離が長い分辛いです。

最高地点を越えて、いつも見る五輪塔を見ていたら、管理しているおじさんに会いました。
私がこれに興味があると思ってくれたのか、その先の駐車場の先にトンネルがあって、その先に石仏があるので見るといいと教えてくれました。



トンネルの先、すぐに石仏があって、散歩道のようになっていました。ゆっくり見てみたいと思いましたが、先を急ぐのでこの先はまたの機会に。
ここからは下って芦ノ湖に向かいますが、やっぱりこの季節長袖T一枚での下りは冷えます。
芦ノ湖のコンビニで中華まんを買って食べます。
芦ノ湖から箱根峠までまた上ってそこから先は下りです。上り始めに脱いだシャツを着て下ります。

今回もチューブスのキャリアにオルトリーブのフロント用バッグをつけました。ザックも背負っています。
荷物はレインウェア、輪行袋、着替えなどです。
今までは沼津港で海鮮丼を食べていましたが、今回は寄り道になるためルート上で見つけた店で食べることにしました。
まずは明るいうちに由比を目指します。時間的にはかなり余裕がありました。
由比を明るいうちに通るのは初めて。さくら海老のかき揚げや生シラスの店が多く、時間的にも食べたかったのですが、まずは由比を出たいという思いが強く、お預けです。

田子の浦港は今まで夜だったので、ちょっと不気味というか怖い感じの夜景が見れなくて残念な気もしました。

今まで由比周辺は夜しか走ったことがなく、どこを走ったらいいのかわかりませんでしたが、自転車は太平洋自転車道を走るのでした。
由比の街に入る前、由比の街を出た直後も国道1号が自動車専用になってしまうので、海岸沿いの道を走ります。



海岸沿いというか防波堤のような自転車道を夜に走るのはいろんな意味で怖いので、やっぱり昼間に走るのが正解と思います。
由比を抜けてそろそろ昼食を食べたいと思ったのですが、先程まであったさくら海老のかき揚げや生シラスの店は見なくなってしまいました。
しかたなく、そのまま清水港まで走って、寿司を食べることにしました。


ちょうどこのあたりからそれまでポツポツと降っていた雨が本降りになってきたため、雨具を着ます。
また、今回は休憩のたびに脚のマッサージをしました。
太腿、ふくらはぎ、特に以前痛めた膝は入念にもみほぐします。適当な自己流ですが・・・
もう一つの難関(走るのが怖いだけですが)が大崩海岸を通る県道416号線。自転車では日本坂トンネルを避けるため、ここを走ることになります。
崖を迂回して海の上を走る道路はわりと気持ちいいのですが、その先の崖の上の道を夜走るのは怖いです。
また、道幅に余裕の無いトンネルもあります。
過去に夜走ったときは、走り屋の車が走っていました。それほど危険を感じる状態ではありませんでしたが、やはり気になります。
今回はちょうど日が落ちたところで、崖の道では真っ暗になってしまいました。
上の方から見る街の夜景はきれいなのですが、あまり楽しんでる余裕はありませんでした。

焼津を出てからはずっと国道150号を走ります。
それまで体力的に岐阜までたどり着けるのか不安でしたが、走行距離が200kmを超えると、なんとなくハイな状態になってきた気がしました。
しかし、23:00くらいから眠気がかなり強くなってきました。今回は夜に出発しているので、当然かと思いながらも雨の中を走ります。
あまりに眠たくて、これ以上車道を走るのは危険と思い、歩道を走ったり、コンビニで休んだりしました。
仮眠を取りたいのですが、やはり雨の駐車場では寝ることができません。
この日は暑かったので、長袖Tシャツに雨具。汗でTシャツが濡れてしまって、走っていないと身体が冷えてきます。
途中、コンビニでTシャツを着替えました。その後しばらくは快適でしたが、やはり蒸れて汗で濡れてしまいました。汗を外に出してくれるファイントラックを着てくればよかったかと後悔しました。
どのあたりだったか、道路の端のアスファルトがレールのように進行方向沿いに波打っていて水がかなりたまっていました。
また、白線に出っ張りがつけられた箇所もあり、自転車が走るラインが狭くて困りました。しかたなく水がたまったところを走ります。
前輪が雨水を巻き上げ、ライトがこれを照らします。
ライトは前回のこの旅から使っているSupernova E3 Triple。このライトが無ければこの旅も続けていなかったかもしれません。
街灯が無くてもそこそこ走れるだけの明るさがあります。道路標識も明るく照らしてくれて安心です。
ハブダイナモだと、乾電池の交換時期、光量が落ちてきたのではないかと気になったりすることがありませんし、なにしろこのライトは明るいです。
2:00くらいに浜名湖の弁天島に着きました。
前回はここの公園で爆睡。今回も屋根があるので寝れないかと思いましたが、風が強くて寒く、とても寝られる状態ではありませんでした。
コンビニの外にベンチがあったので、ホットのペットボトルを握り締めながら寝ようとしましたが、やはり寝られませんでした。
近くからずっとカラオケの音が聞こえていました。
自転車を押して歩くと、ブレーキのあたりからガリガリという音が・・・ずっと水溜りの中を走っていたので、ホイールに砂というか小石がついてしまっていたのでした。コンビニに水道があったので、ちょっとペットボトルに拝借して洗い流しました。完全には落ちませんでしたが、それほど傷はつかなかったようです。
コンビニでみんみんなんとかという眠気覚ましを飲んで出発。しかし、これが失敗。胸がむかむかして気持ち悪くなってしまいました。こういうときに初めてのものは止めたほうがよさそうです。
その後豊橋市に入って、大きめのマクドナルドがあったので、ここで休むことにしました。
席がたくさんあるので、目立たないところなら寝られるかと思ったのです。
食べながら一時間くらい寝たでしょうか。夜が明けてきたので、出かけることにしました。
やっぱり仮眠すると眠気も覚めて走りも違います。まるで別人のよう?
一昨年の終点、音羽蒲郡を過ぎるとそこからは未知の世界。
ずっと平坦な道が続くものと思っていましたが、緩やかに上りが続きます。緩いとはいえ、かなり走ってきたので辛いです。
岡崎市からはずっと下りになりました。しかし、雨が強くなってきて土砂降りです。
下りでブレーキが効かず怖い思いをしました。反対車線では車がガードレールにフロントをぶつけて大破していました。このためずっと渋滞でした。
リムに付着する小石も含めて、こういうことがあるとディスクブレーキが欲しくなります。
いよいよ名古屋。時間的にもここまで来たら岐阜まで行くしかありません。

昼近くになって晴れ間が見えてきたので、雨具を脱ぎました。
この日も暑く、長袖Tシャツ一枚で十分。
一宮市から羽島方面に向かい、墨俣一夜城を目指します。

15:20頃、祖母等の眠るお墓に着いて墓参り。
もう20年くらい前になるか、「岐阜のおばあちゃんの家に自転車で行こう!」と意気込んで出発したものの、初めての箱根でオールアウト。三島から新幹線に乗って岐阜まで行くという屈辱を味わいました。
すでに祖母もその家も無くなってしまいました。
その後、岐阜駅のホテルに向かいました。
全走行距離は440km。時間はお墓までが38:35。ブルベの400km 27時間という制限時間から比べるとすごくのんびりf^_^;)
まぁそんなところを目指しているわけではないし…
到着の翌日は岐阜観光、紅葉を見たり鮎を食べたり…帰りは新幹線です。

今年はだらだら走ってしまった昨年の反省もあって、こんな表を作って臨みました。
前半は数時間くらいのかなりの余裕があったのですが、後半の眠気と雨で大きく遅れて、結果的には予定よりも遅れてしまいました。
しかし、この目安があったのはよかったです。
早く着いたら琵琶湖まで行ってみようかとも思ったのですが、時間的にも気力的にもあきらめました。

GPSの垂直プロファイルです。

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