富士山に登ってきました。今年は晴れ!しかし…
初めての富士登山だった昨年は強風に雨。景色を楽しむ余裕もありませんでしたし、そもそも真っ白でした。
今度は晴れた日に登りたいと思っていましたが、昨年連れて行ってくれた従妹がまた企画してくれました。
【現地で一日延期、観光に…】
月曜日にお疲れ休みをとって土曜日の夜に登って御来光を見る予定でしたが天気が悪く、一日延期して日曜日の夜から登ることになりました。
土曜日は沼津港で夕食。自転車で岐阜まで走るときによく寄っていた港の先の食堂で海鮮丼を食べました。
食事の後は大型展望水門「びゅうお」に入りました。まさかこの水門に入れるなんて思いませんでした。上からの眺めはなかなかです。夕日が見られたらとてもきれいだったでしょう。
今まではこれから岐阜まで走らないとという状況だったので、初めてのんびりした気分で楽しめました。
登山が一日延びたことによって、なんとなく観光気分になってしまいました。
こんなんで登れるのか?
【いよいよ富士登山】
車で五合目に向かうとそれまで曇っていた空が晴れて来ました。そして雲を照らすきれいな夕日。
今回も富士宮ルートです。
20:30くらいに登る予定でしたが、準備をしていたら遅くなってしまい五合目を出発したのは21:00。それでも管理の人?に「
ゆっくり登っても御来光に間に合いますよ」と言われました。
登り始めてしばらくすると従妹が遅れてきたので、待ってから出発を繰り返していましたが、途中で体調が悪く、もう駄目とのこと。
これは無理かなと思いましたが、進んだり戻ったりしながらも結局、先に進むことになりました。
しばらく登っていると膝の裏が痛くなってきて、これはまずいかも…と思いながら、負担の無いようにがに股で登っていましたが、これはブログを見たら前回も同じでした。
登山道は最初はすいていましたが、だんだん列を作るような状態になりました。
【すばらしい景色の連続】
ふと空を見上げると満天の星空でびっくりしました。また右手側には星がものすごく輝いていました。
そして午前四時。少しずつ夜が明けてきますが、頂上での御来光には間に合いそうもありませんでした。
方角的にも日の出とは反対側で、ちょっと残念でしたが、少しでも朝日が見られないかと期待しました。
ふと横を見ると川のように雪が積もっていました。万年雪。これも前回は気がつきませんでした。天気が悪いと全然景色を楽しめないことがわかりました。
九合五勺に近づいてくると山の斜面が赤くなってきました。
そして九合五勺の山小屋に着くと朝日が見えてきました。今まで見たことの無い朝日と雲海の景色に感動しました。
【影富士とブロッケン現象?】
九合五勺の少し先に行くと上から下りてきたおじさんが「影富士が見えるよ」と教えてくれました。見てみると雲海に富士山の影が見えました。しかも、虹のようなものが見えていました。後で写真を見てわかったのですが、丸い虹はブロッケン現象のようでした。
おじさんが言うには影富士は御来光よりも貴重だとのこと。また、この日の御来光は黄色くなってしまってあまりよくなかったとか。
【最高標高地点、剣ヶ峰へ】
頂上に着いたらお参りをして一休み。
前回は真っ白で何も見えませんでしたが、快晴のこの日は当たり前のように剣ヶ峰が見えました。
いよいよ剣ヶ峰に登ります。登ってみると見た目よりも傾斜がきつく砂利で滑りやすく、後半はジグザグに登りました。
最高標高地点、剣ヶ峰の石碑は記念写真の順番待ち、お互いに写真を撮りあってもらっています。
【山頂でうかれたのか体調不良に…】
その後は御鉢巡り。火口の周りを歩きます。傾斜も少ないのでなんとなくハイキング気分です。しかしこれがいけなかったのか…御鉢巡りの後半でそれまでの軽い頭痛がひどくなってきて気持ち悪くなってしまいました。剣ヶ峰までの登りも前半勢いよく駆け上がってしまったし…酸素ボンベ(小型のガス缶)を吸ってみますが特に変わりはありません。
山頂までは大きく息を吸いながら登ってきましたが、山頂に着いてからはそんなことも忘れていました。
【観光地化された?吉田口頂上に唖然】
ぐるっと回って吉田口頂上に出ました。谷側にはゴミが溜まっていて唖然としました。また、お土産を売っている山小屋が密集していて、自販機もたくさんあって、まるで海の家のように観光地化された姿にびっくりしました。観光地であることは確かなのですが…
【昼間山頂で寝ると…】
体調の方は最悪。気持ち悪くてぼーっとしているのですが、体力は残っているらしく、意識を強く持てば身体は動きます。
そんな状態で元の富士宮口山頂に戻りました。ザックを下ろしてしばらく地面の上に仰向けになって眠ります。けっこう同じようなことをしている人がいました。
時刻は昼近く、日差しがかなりきつくなってきてジリジリと焼けるような暑さで目が覚めました。実際、手袋とシャツの間の皮膚が日焼けしていました。
ちょっと回復してきたので、持ってきたパンとおにぎりを食べました。
【体調不良の下山】
前回は下山の途中で気分が悪くなって、標高が下がってきたところで回復しましたが、今回はなかなか回復しません。途中の山小屋のベンチでちょっと眠っては下ります。それでも体力は残っているのか自分としてはしっかりとしたペースで下れました。
前回は何回か膝から崩れて溶岩石ですねをぶつけてしまったりしましたが、今回はそんなこともありませんでした。
登ってくる人の中には休憩して酸素ボンベを吸っている人がけっこういました。私も高圧縮のコンパクトな18Lの鼻から吸うタイプのボンベを持っていきましたが、吸ってもあまり効果を感じませんでした。
結局、回復しないまま五合目に到着。
予定の温泉に入る気力もありませんでしたが、温泉についたら回復してきたので、入ってみました。おかげでスッキリ、気分もよくなってきました。
【今回の装備】
ザックは迷いましたがスノートレッキングのときに購入した50Lのザックにしました。最初はスカスカでしたが、いろいろ詰めているうちにパンパンに…
大きなザックは腰で重量を支えるので脊椎への負担が少なく、腰痛持ちの私にはありがたいです。
ハイドレーションシステムはボトルしか持っていなかったのですが、ボトルはけっこうかさばってザックに荷物がうまく入りません。結局、現地でキャメルバックのアンチドートリザーバー2.0Lを購入しました。やっぱりすっきりと収まります。
このアンチドートリザーバー、お店で1.5Lにするか2.0Lにするかさんざん迷ったあげく量的には1.5Lで十分だろうと思って1.5Lを購入しました。さっそく水で軽くゆすいでおこうと箱から出してみたら想像していたよりもかなり小さかったので、2.0Lに交換してもらいました。
服装は登り始めはファイントラックのフラッドラッシュ・スキンメッシュにメリノウールの長袖の下着。途中でメリノウールの長袖Tシャツを着て、ガスってきたのでレインウァア着て、薄いフリースを着て…といった感じです。九合目だったか夜明け前の一番寒いときには念のために持っていった普通の厚さのフリースを着ました。それでもちょっと寒さが気になる程。まさかこれを着るとは思いませんでした。
日が出てくると暖かくなってくるのでフリースは脱いで、メリノウールの下着とTシャツで歩いていました。
ちなみにこのメリノウールは長く着ていても臭くならないというので今回購入しました。今回はそれほど長く着続けなかったので、効果は不明ですが、いいらしいです。
他の写真はflickrにアップしてあります。
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